おはようございます、パス高坂セッションルーム非常勤スタッフ理学療法士矢島です。
僕の普段の仕事、理学療法士についてのお話をしたいと思います。
整体とはあまり関係のない話かも知れませんっ。
PT OT ST
まず、リハビリの資格について。
実はリハビリの資格は以下の3種類あります。
・理学療法士
・作業療法士
・言語聴覚士
略してPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)と言われることが多いです。
英語を略さずに言うと
・physical therapist(PT)
・occupational therapist(OT)
・Speech therapist(ST)
です。
英語になると途端に読みたくなくなりますw
特にoccupationalとか何のことかよくわかりません。
っていうか読めません。
#今なら何とか読めますが
#たまに怪しくなる
PT、OT、STそれぞれ何が違うのか?
ざっくりの専門性で言うと
理学療法士:移動→足
作業療法士:作業→手
言語聴覚士:言葉・食事→口
と言う認識で良いと思います。
理学療法士
理学療法士は主に移動することに対して、足のリハビリを行うことが多いです。
歩けない人が歩けるように。
僕は理学療法士なので、足の専門家ということになりますね。
実際は足以外も診れないと仕事にはならないのですがね。
作業療法士
作業療法士は作業を伴うことに対して、手のリハビリを行うことが多いです。
料理とか着替えと、整容なんかも作業療法士の出番ですね。
その他に精神疾患の方も作業療法士の専門になっています。
言語聴覚士
言語聴覚士は失語症の方、構音障害(障害によって喋りにくくなっちゃった)、嚥下障害(食べ物が食べにくくなっちゃった)なんかが専門になります。
ただ、病院の現場では半分以上が嚥下障害の方のなのにも関わらず、STの養成校では嚥下障害の勉強はあまりせず、ほとんどが失語や構音障害の勉強が多いらしい。
そんな感じで専門性が分かれていますが、病院によってはPTが着替えの訓練をやっったり、OTが歩く練習をしたりすることもあります。(僕が以前お世話になっていた病院ではそうでした。)
大きい病院であればあるほど、それぞれの専門性に特化される傾向があるような気がします。
国立とか大学病院とか。
僕個人的には、あまり足だけ診る、とか手だけ診る、と言うのはあまり好きではありません。
それぞれの専門性に特化するのは悪くはないですけど、専門性を追求してしまうあまり、足、手、口以外の場所が疎かになりやすい気がします。
また、手の影響が歩くことに影響していることも多いし、反対に足の影響で座った姿勢が崩れて作業が非効率的になることも多々あります。
積極は全身が全身に影響しているので、セラピストは全身の状態を診れる方が良いと思っています。
なかなか簡単なことではありませんがね。
ただ、今まで分からなかったことがわかるようになったり、後輩のリハビリ場面を見て思うことがあったり、以前と比べたら自分も少しは成長している気はします。
途中から何だか訳のわからないことを言ってしまいましたが、とにかくセラピスト全員が患者さんが少しでも良くなるように、最善を尽くす。
これがセラピストの仕事です。
患者さんの身体を良い方向に導くだけじゃなく、手すりや杖などの福祉用具を選んだり、住宅改修の提案をしたり、家族に介助方法のアドバイスをしたり、自主トレーニングの資料を作ったり、いろいろな仕事をやっています。
病院に来る方、整体院に来る方
また、整体を受けに来られる方と、病院でリハビリを受ける方は実は結構違っていたりします。
一番大きいのは、大きな怪我や病気をしていないとリハビリ(運動療法)を受けられないというところ。
整体に来られる方は、肩こりや腰痛・頭痛の方が多い印象です。
一方、病院でリハビリする方は、大きく3パターンに分けられます。
1、骨折や関節症で手術された方
2、脳卒中で麻痺がある方
3、内臓の手術で体力・筋力が落ちてしまった方
それぞれに対してリハビリを行います。
が、入院以前から足が悪かった方々も多いです。
今まで騙し騙し使っていたけど、入院してしまい一気に悪い部分が表に出てしまう方が多い。
そういう方々は、今回の障害による部分に加えて今までの悪い部分のケアも同時並行で行わなければならず、治療も複雑になりやすいのです。
なので、できれば障害を負ってしまう前から身体のメンテナンスはしておいた方が良いと思っています。
日常生活を送る上ではなんとかなっていると、ついつい後回しにしたりほったらかしにしがちな自分の身体。
大きな怪我や病気になる前に、一度見直してみるのも良いと思います。
きっと普段の生活も楽になり、より充実した生活になると思いますよ。