冷やすということを考える

パス高坂セッションルーム非常勤スタッフ矢島です。

ちょっとお久しぶりの更新になってしまいました。

寒くなってきましたね。

空気も乾燥してきて、いよいよ冬に向かっている感じ。

今日は「冷やすことって本当に良いことなの?」というテーマでお話ししようと思います。

冷やすということ

怪我をした、火傷をした、関節が腫れている。

こんな時、西洋医学では「冷やす」ということを推奨しています。

炎症を抑えるために冷やして血流量を少なくするためです。

腫れを抑えれば痛みが少なくなるからです。

これ、本当に良いんでしょうか?

この考え方、実は僕はちょっと疑問を感じています。

僕は14年間総合病院で働いていたので、冷やす場面をよく見てきました。

痛めて熱を持ったらすぐに冷やす、これが当たり前だと思っていました。

でも、身体のことをより深く学んでいくうちに、辻褄が合わなくなっていることに気がつきました。

人間の身体の素晴らしい自然治癒力。

冷やすことって、この自然治癒力の働きを妨げてはいないだろうか?

そういった疑問が僕の中で沸き起こるようになってきました。

炎症は身体を治す反応

そもそも炎症は、組織を修復しようとするために血液が集まることで起こります。

血液を集め修復する。

熱を持たせて回復を促進する。

痛めたところを動かさないよう、痛みとしてサインを出す。

全て理に適っている。

しかし「冷やす」という行為は、その全てを逆の方向に向かわせてしまっています。

冷やすと確かに一時的に痛みを抑える効果は見られます。

即効性がある。

確かにその一面はあります。

ただ、痛みが少なくなるから良い処置だ。

と短絡的に考えてしまうのは、ちょっと危険なんじゃないかな?と僕は考えています。

長い目で見て、より良い予後になるのは実は冷やさない方が良い場面もあるんじゃないかな?

絶対に冷やしてはいけない!と言うつもりはありません。

ただ「とにかく冷やせば良い」って考え方はちょっと考え直した方がいいと思います。

自分自身で情報を集め考え実行する

情報で溢れていて、何が正解かわからない世の中です。

立場によっては、どの情報も正しいんだと思います。

ただテレビなど万人ウケするメディアからの情報だけでは、偏りがちになります。

コロナ禍のマスクやワクチンもそう。

自分で情報を取りに行って、自分で考え、情報を取捨選択する必要があるのかもしれません。


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