身体との会話

パス高坂セッションルーム、非常勤スタッフの矢島です。

今日は身体との会話というテーマでお話ししていみたいと思います。

ちょっとマニアックな内容になっちゃいます。

それでもお付き合いいただけると嬉しいです。

僕は普段、臨床では患者さんの身体との会話をするということをしています。

ん?
身体と会話をするって?
と思われるかもしれませんが、言葉での会話ではありません。

身体は触れるとたくさんのことを教えてくれます。

むかし痛めたところを動かさないように身体が反応していたり、同じ場所ばかりを動かしていて疲れていたり、あからさまに動くことをサボっていたり。

その声を聞いてあげるだけで身体が満足するのか、整っていかれるケースも見受けられます。
(本当だよ!)

身体というのはとても従順なので、主人(脳)の言うことをきちんと守っています。

自分を犠牲にしてでも。

でも身体は意思を伝えるのが苦手なんです。

「本当はこういう風に動きたい」とか、「ちょっとゆっくりさせて欲しい」とか、いろんなことを思っているのです。

子供の身体と大人の身体

子供の時はその身体の声をちゃんと受け取れていました。
子供って寝相が悪いじゃないですか。
寝相が悪いのには理由があるんです。

子供って寝れば疲れや身体の不具合が取れやすいです。

それは寝ている間に身体が整ってしまうから。

なぜ寝るだけで身体が整うか、それは悪い寝相に関係しています。

寝ている間、身体が勝手に動き、整う場所で留まり、その結果身体の強ばりが取れてしまうんです。

人間に限らず動物にはそれが備わっています。

肩こりの猫とかいないですよね笑

が、人間はだんだん歳を重ねていくに従って、大脳皮質(脳の外側)の活動が活発になり、大脳辺縁系(脳の内側)の活動は抑制されていきます。

(大人は考えて行動しますが、子供は感情や快・不快で判断して行動をしますよね!)

大脳皮質は思考や判断・感覚情報の処理を担っているところ。
大脳辺縁系は感情や快・不快を感じるところ。

そして寝相が(良くない意味で)良くなってしまい、身体の強ばりが溜まっていってしまう。
強ばりが残ったままだと、自律神経の副交感神経がはたらかなくなり、身体のいたるところに不調が起こりやすくなります。

反対に身体の声をちゃんと受け取れると、だんだん疲れが取れやすくなってきます。

身体の声を受け取るのにオススメなのがマインドフルネス瞑想です。

座ってただただ自分の身体に意識を集中させる。
たったこれだけなのですが、やってみると結構難しいんですね。

そもそも、自分の身体に意識を集中させるって意味わからんって人が多いですね。

しかし、外からも身体の声を聞いてあげることで、マインドフルな状態を作りやすくすることは可能なのです。

僕が大切にしていること

身体の声を聞いてあげ、身体の動きたいように動いていただき、感覚に身を任せる。

気持ち良くて、寝てしまう方も多くいらっしゃいますが、実は寝ているわけではないんです。

この状態は、大脳皮質の活動が少なくなり、大脳辺縁系の活動が活発になっている状態です。

なので、思考や判断をするフィルターをかけずに、身体の感覚を快・不快で判断出来るようになります。

身体の感覚をただただ心地よいと感じられると、自然と身体は解放的になり、強ばりが取れていきます。

そして思考や善悪の判断で抑制することなく、感情や快・不快を実感できるようになります。

そんな訳で僕は、身体とこころを整えるべく、身体との会話をすることを大切にしています。

と、偉そうなことを言っておりますが、自分もまだまだです。
これからも、もっともっと身体との会話をより楽しめるよう、研鑽の日々です。


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