だいぶ更新があいてしまいました。
パス高坂セッションルーム非常勤スタッフの矢島です。
まず、大切なお知らせがあります↓↓↓
ーーーーーーーーーーーーーーー
【大切なお知らせ】
公式LINE等からの情報で既にご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、パス高坂セッションルームは3月20日をもちまして閉店することになります。
長きに渡りご愛顧頂きありがとうございます。
そして3月21日からは矢島が院長の『足整体 高坂』としてリニューアルし新たにスタートする予定です。
(今後の予定)
2/20(月)まで:施術担当 山本
2/21(火)〜3/6(月):お休み
3/7(火)〜3/20(月):パス高坂セッションルームとして営業(施術担当 矢島)
※日曜定休日
※土曜は14:00〜19:00
3/21(火):足整体高坂としてリニューアルオープン
パス高坂セッションルーム同様、よろしくお願いいたします!
ーーーーーーーーーーーーーーー
片麻痺の方のリハビリ
さて、今日は片麻痺の方のリハビリについてお話ししようと思います。
片麻痺とは、脳卒中(脳梗塞・脳出血)で脳に障害が起こってしまい、右か左どちらかの半身に麻痺が発生してしまう症状です。
脳の右側に障害があると左側に、左側に障害があると右側に麻痺が出てしまいます。
麻痺と言っても大きく分けて運動麻痺と感覚麻痺に分けられます。
※その他にも失調や高次脳機能障害など色々な症状が出ますが、分かりやすいところだとこの二つです。
運動麻痺は動かそうと思っても思うように動かない状態。
感覚麻痺は感覚が鈍くなる状態。
今日はこの中で、「運動麻痺に対してのリハビリ」に焦点を当ててお話ししてみようと思います。
運動麻痺
麻痺側
運動麻痺に関しては、動かそうとしても動かないもんですから、過剰に力を入れてしまいガッチガチに固まってしまう方が多く見受けられます。
特に麻痺側の手足がガッチガチになってしまうと、肘が曲がった状態から伸ばせない・膝が曲がらない、なんてこともよくあります。
そこでリハビリは手を伸ばしたり、足を曲げたり、マッサージやストレッチをしたりすることが多いです。
ただ、せっかく筋肉を緩めたり伸ばしたりしても、すぐに元に戻ってしまう。
それもそのはず。
だって障害のあるところは脳であって筋肉ではないんだから・・・
では運動麻痺に対してどういうことをするのか?
僕が考えている運動麻痺に対するアプローチは、『脳に働きかける』です。
えーっ!
どうやって脳に働きかけるの?
絶対にムリー!
なんだか怪しいー!
いやいや、脳に働きかけることは決してムリでもなければスピリチュアルでもありませんよ!
セラピストが脳に働きかけることが出来ることはただ一つ。
『感覚』です。
触ったり、動かしたり、声をかけたり。
場合によってはこちらの表情、立ち位置なんかも脳に働きかける感覚です。
その中で触る・動かすという感覚は、セラピストの腕の見せ所です。
例えば触る。
触ると触覚刺激が神経を通して脳に伝わります。
すると必ず何か変化が起こります。
触っただけで変化するの??
と思われるかも知れませんが、感覚として脳が反応すれば必ず変化が起こります。
触られた時、皮膚や筋膜にたくさんある感覚受容器(感覚を受け取るセンサー)が反応します。
それが神経を通して脳に届く。
脳がその感覚を受け取ると、今度はその感覚に応じて脳から身体に向けて発する信号が変わります。
その信号は筋肉にも届きます。
触られる前とは違う信号を受け取った筋肉は、さっきとは違う収縮になります。
セラピストはその筋肉の変化を感じ取るのです。
良い変化か、良くない変化か。
全く変化しなければ、感覚が脳に届いていないということが分かります。
※感覚があるのに脳に届いていないことも多々あります
さっき触った感覚が脳を介して筋肉に何かしらの変化を起こす。
その変化をセラピストがキャッチして、身体が良い状態になるように触り方を微調整する。
脳にアプローチするということは、こういった感じです。
分かりにくかったらゴメンなさい。
言葉で説明するのにはたぶん限界がありそうです。
動かす時も同じです。
動かされた感覚を脳が受け取り、脳からの出力が変化して筋肉の緊張具合が変化する。
それを感じとり、動かし方を変えたり、動かさずに待ってみたりする。
多くの方が思うガンガン運動して筋肉つけて・・・というリハビリとはちょっと違いますよね。
でもそれが僕が師匠から教えてもらった脳卒中のリハビリです。
いや、脳卒中に限らず、全ての方の施術で大切なこと。
麻痺じゃない側
だいぶ長くなってきちゃいましたが、大丈夫ですか?
大切なことなのでもうちょっと書かせてください。
麻痺してない方の手足についてです。
片麻痺になるとどうしても麻痺した側のリハビリをしたくなります。
だって麻痺してるんだもん。
でも麻痺してない側の方の使い方が麻痺側にものすごく影響していることは、実はあまり知られていません。
麻痺側の手足がガッチガチになりやすいことは知っている。
でも麻痺していない側の手足にもかなり力が入りっぱなしになっていることが多いことはあまり知られていません。
ほとんど全ての片麻痺の方は、麻痺じゃない側こそ、知らず知らずのうちに力が入り過ぎていて、それが原因でスムーズな動きを妨げています。
麻痺していないのに、効率的に使えないんですね。
不思議ですねー。
例えば、握力を測るときにギュッと片手に力を入れる時。
全身に力が入っちゃいますよね。
アレです。
握力を測りながら、反対の手で細かい作業なんかとても出来ない。
なので、反対側の手足の力が抜けていないと、本来持っている能力をフルに発揮できなくなるんです。
子供が泣きじゃくっているときに、何を言っても聞いてもらえず、火に油を注ぐような感じ。
まずは落ち着かせることが大切なのです。
落ち着かせてから伝えたいことを伝える。
脳はそういう風にできています。
片麻痺の方の場合、落ち着かせることに時間がかかり、麻痺側よりも多くの時間が必要なことも多いです。
これをやらずに麻痺側の運動ばかりやっても、なかなか良くはなりません。
感覚のことなど片麻痺に関してはまだまだ言いたいことはありますが、長くなってしまったので今日はこの辺で失礼します。
長文にお付き合いいただきありがとうございました。
ではまたっ!!