どうもこんにちは花粉症・矢島です。
最近は足の話が多かったので、たまにはリハビリのお話でも。
僕が病院勤務時代に習っていたボバースコンセプト(ボバース)に関してです。
リハビリ界隈ではさまざまな手技や考え方があります。
本当に色々なものがありますが代表的なものではPNF、AKA、ボバースなどがあります。
僕もここら辺の講習会は一通り受けました。
その中で勤務していた病院で力を入れていたのがボバース。
勤務先に外部講師で来ていた師匠もボバース出身。
僕もPT5年目に成人ボバース ベーシックコースという3週間のみっちりトレーニングを受けました。
(実際は2週間のトレーニング後、病院に戻り習ったことを試し、最後にもう1週間トレーニング)
僕がベーシックコースを受けたのは福岡県の誠愛リハビリテーション病院。
もう卒業して12年か・・・懐かしい。
飛行機で九州に行き、病院の近くのホテルに泊まりました。
朝から講義・実技・講義・実技。
夜はホテルの部屋で受講生が集まり実技練習。
日頃の業務から完全に離れ、自分のスキルアップのためだけに全ての時間が費やせる、それはそれは楽しい貴重な時間でした。
受講料が何十万円もする講習ですので、受講生たちもとても意識の高い人たちばかり。
そんな仲間の中で揉まれた3週間。
ベーシックコースを卒業する前と後では、患者さんを触った時に得られる感覚が全くの別物で、レベルが爆上がりし、スーパーサイヤ人になったくらい変化していました。
その後も「柏塾」や「環境適応講習会」をはじめ色々な講習会に参加してきました。
<ボバースコンセプトとは>
ボバースはボバース法やボバースアプローチなどと言われることが多いですが、ボバースをやっている人からすると「ボバースは方法やアプローチじゃない!ボバースは考え方だ!」みたいな風潮があり、ボバースをやっていない人からするとよく分かりません。
ボバースは宗教だ!みたいに言われることも多いですが、まぁ中身がよくわからないので仕方ないかも・・・
70年前、めちゃめちゃ治療が上手だったボバースさん。
そのボバースさんがやっていたこと・考えていたことを再現したのが今のボバースです。
この治療概念は、現代の身体運動学と神経科学、神経学的病態生理に基づいて、機能的運動の回復と可能性を最適化するための包括的(障害の程度・年齢・性別などの制約はなく)で個別化された(各個人に合わせた)治療アプローチであり、神経病理学的状態が人全体に影響するという理解に基づき、機能的な運動分析のための枠組みを提供します。
と、日本ボバース講習会のホームページには載っています。
漢字ばっかりで難しい、分かりにくい、眠くなりそう・・・
ポイントは脳が身体にどんな影響を与えるか、それを理解してリハビリをする。
この比重が大きいのがボバースの特徴です。
筋肉や関節も大切だけど、脳と身体の繋がりをめちゃくちゃ意識します。
代償活動を極力抑えた状態で動ける身体を目指します。
ボディワークの「アレクサンダーテクニーク」や「フェルデンクライス」に近い感じ。
講習会ではセラピスト2人、時には3人がかりでリハビリを行うこともザラです。
一人が体幹の活動を促し、もう一人が上肢の重さを取りながら立ち上がりを誘導するみたいな。
でもリハビリの場面で1人の患者さんに対して2人3人のセラピストでリハビリを行うことは難しい(病院の経営的に)ので、習ったことをそのまま臨床に活かすことは出来ません。
実際にボバースのインストラクターの先生は、それぞれ自分なりの方法でリハビリをやっています。
誰の方法が良い悪いじゃなく、それぞれのセラピストは患者さんの脳を介してアプローチしています。
この方法をこうやれば誰でもうまく行きますよ!
っていう方法論ではなく、
患者さんの脳に身体の感覚を介してアプローチして、実際に身体の変化を期待する。
期待した通りに身体が変化したかは、触っている手で感じる。
その繰り返しです。
なので、「ボバース法」や「ボバースアプローチ」ではなく、ボバースコンセプト(概念)なんですね。
<ボバースはいろいろな手技の良いところ取り>
海外のボバース凄腕セラピストはそれぞれ違う考えをお持ちのようで、派閥のようなものも出来ているようですw
うちが正統派ボバースだ!とか、あっちはあーだこーだとか。
仏教でも同じようにそれぞれの流派が生まれています。
確かに宗教みたいw
まぁそれだけボバースさんが凄かったんでしょうね。
僕はたまたまボバースを長く学んできて、ボバースの凄さも目の当たりにしてきました。
同じようにPNFやAKAの凄腕セラピストもいらっしゃいます。
どれが良い、とかではなく結局は誰にやってもらうか。
これが一番重要なんだと思います。
ボバースをやっている人でもショボイ人はショボイですw
僕もボバースはそれなりに熱心にやっていましたが、現在はボバースの講習会から離れてしまい、ボディワークや動作術などを取り入れて自分なりにミックスし、今の施術に行き着いています。
なので、僕のリハビリがボバースなのか、と聞かれたら、実際のところ「よく分かりません」が正直なところ。
でもまぁそれでいいんじゃないかな?
だってボバースのインストラクターだって違うことやってるもん。
今まで吸収してきたこと全てのいいところ取りをしてるもん。
いろいろな手技の良いところ取りが出来るのがボバースの良いところだ!って言っていた人がいます。
方法じゃないから、ボバースはコンセプトだから柔軟に新しいことも受け入れられる。
そういう意味で言えば、僕がやっていることもボバースなのかもですね。
長文お読みいただきありがとうございました。
ではまたっ!!
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