一番多くの筋肉が跨る股関節

こんにちは。

暑い時にTUBEを聴くと、暑さが快感に変わる体質の矢島です。

#歌うとさらに

 

さて本日は股関節についてのお話をしたいと思います。

たまに来るマニアック回です。

<股関節の筋肉>

足整体 高坂には変形性股関節症で悩まれている方々も多く来られます。

歩く時に股関節が痛い、階段で足が上がらなくて昇れない、しゃがむのが大変などなど、悩みは様々です。

 

股関節は非常に多くの筋肉が関わっています。

股関節を跨ぐ筋肉は、その数なんと22個!

 

1. 大殿筋

2. 中殿筋

3. 小殿筋

4. 大腿直筋

5. 縫工筋

6. 大腿二頭

7. 半腱様筋

8. 半膜様筋

9. 大腰筋

10. 腸骨筋

11. 小腰筋

12. 恥骨筋

13. 長内転筋

14. 短内転筋

15. 大内転筋

16. 薄筋

17. 梨状筋

18. 内閉鎖筋

19. 外閉鎖筋

20. 上双子筋

21. 下双子筋

22. 大腿方形

(ちなみに肩関節を跨ぐ筋肉は13個です。)

 

人間の関節の中で、一番多くの筋肉が作用している関節が股関節なのです。

これだけ聞いただけでもとても大切な関節だと言うことがわかると思います。

 

この22個の筋肉がいい感じに機能すると、股関節はいい感じに動いてくれます。

 

ただ、このいい感じが難しい。

めちゃくちゃ難しい。

 

よく理学療法士が「内転筋が硬い」とか「中臀筋がはたらいていない」とか「梨状筋が固まっている」とか言っていますが、確かにそうなんだけど、それだけでは解決しない。

筋トレしていても良くならないのはそのためです。

 

22個の筋肉が股関節を動かしています。

股関節を上手に動かすのは上記の22人のチーム戦です。

22人のチームがいい感じにまとまるために、一人二人の選手だけが原因である訳がないのです。

 

外野(セラピスト)がオマエがダメだから上手く機能しないんだ!とか言って問題を指摘したところで、他の選手とのバランスが崩れることもあり得る。

じゃぁどうするんだよ!となる訳ですが、そこで登場するのが『脳』です。

 

<脳は司令塔>

股関節は22人の選手(筋肉)がいますが、それを束ねるヤツがいます。

それが司令塔である脳です。

(正確には人間の全ての筋肉の司令塔な訳ですが)

 

サッカー11人の司令塔でも大変なのに、22人です。

そりゃぁ大変です。

股関節がいい感じに動かないのは、その司令塔が配分を間違えているだけ。

しかもその配分が良くないことを気がついていないケースがほとんどです。

 

頑張りすぎている選手がいる一方で、サボっている選手がいる。

しかも頑張っている選手はサボっている選手がいるから良かれと思って頑張っている。

 

その配分を良しとしている脳。

ここにメスを入れないといけない。

 

脳に配分が良くないと言うことを気づかせるために必要なのが『感覚』です。

股関節自体の感覚ももちろん大切ですが、足裏からの感覚も大切だったりします。

運動の中でも良い感覚が入っていなければ良くない方向に向かってしまいます。

 

一つの筋肉が硬くなっている場合、「あいつは頑張りすぎている」と脳が気づけばちゃんと修正してくれます。

「こいつがサボっている」と気づくとちゃんとケツを叩いてくれます。

脳ってすごいんです。

 

ただ脳はサボり癖があり、「なんとかなってるんだったらこれでいいや」と思っていい配分にする仕事をすぐにサボります。

脳ってだらしないんです。

 

そんな「すごい」けど「だらしない」天才的な司令塔『脳』を味方につけられればどんだけ心強いか。

 

<脳に唯一アプローチする方法>

セラピストが脳にアプローチできる方法はただ一つ、『感覚』です。

感覚を提供することで確実に脳は反応します。

良い反応だろうが悪い反応だろうが必ず反応します。

なのでセラピストは丁寧に感覚を提供しないといけないんです。

22個の筋肉がついている股関節であれば尚のこと。

 

ざっくりとしたストレッチや大味な筋トレではダメ。

セラピストは司令塔である脳とのコミュニケーションが非常に大切なのです。

 

なんとなく伝わるでしょうか??

 

なんて偉そうなことを言っている僕も完璧にできているのかと言ったら・・・正直自信がないです。

でもやろうとはしています。

 

身体って本当に正直です。

そして難しいです。

 

僕はその身体と向き合うのがとても楽しいです。

まだまだ未熟な僕ですが、今後も楽しんで仕事をやっていこうと思います。

 

それではまたっ!!


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