おはようございます、東松山市の足専門整体院『足整体 高坂』の矢島です。
桜が咲き始めましたね。
日曜日に家族と狭山市の自宅近く、入間川の土手でお花見をしてきました。
暖かい日が続いたので、ここでさらに一気に開花が進んでいますね。
狭山市のニコニコテラス。
とっても隣にスターバックスや遊具があり子連れにとってはとっても良いスポットです。
土日は駐車場がすぐにいっぱいになっちゃうのが玉にキズですが。
さて、今日は施術のことを書こうと思います。
たまに来るマニアック回。
今回はいつもよりマニアックになりそうなので、飛ばしていただいて構いませんw
ボディワークやオステオパシーを触ったことがあるは、もしかしたら分かっていただける内容かも知れません。
あるいはこういうのに興味がある、変わった方ももしかしたらいらっしゃるかも。。。
着地点を定めず、思うがままに書きますので、最後はどうなることやら。。。
もしチンプンカンプンでよく分からない内容になってしまったらごめんなさい。
<触り方が9割>
タイトルの通り、触り方のお話し。
『話し方が9割』をはじめ、いろいろな⚪︎⚪︎が9割の本がありますが、タイトルをパクりましたw
でも実際、施術で大切なのって『触り方』だと思うんです。
知識や技術(テクニック)も大切なのかも知れませんが、それ以上に大切なのが触り方。
特に学校で学べる知識なんて、ぶっちゃけ(もう)必要ないです。
実際に教科書はBOOKOFFに持っていって全て処分しちゃいました。
(専門書なので結構な金額で売れましたw)
触り方次第でいろいろなことが分かります。
関節の動きやすさ、筋肉や筋膜の硬さ、脳と神経の繋がり、脳脊髄液の流れなどなど。
触る強さではありません。
触った手応えで身体の状態を確認し、何かしらの刺激を加え、変化を感じ取る。
これさえ出来ていれば基本的には失敗はないです。
一言で言うなら施術は音楽の『ジャムセッション』。
施術者と受け手、その場での感覚のやり取り。
そこから生まれる新たな感覚。
その場その場で生まれる変化をもとに次の展開に持っていく。
まさにジャムセッション。
そしてその元になるのが触り方。
触り方一つで良くも悪くも全く別の物語になる。
施術に関しては二人の師匠に出会い、触り方に関してめちゃくちゃ影響を受けました。
僕の尊敬する二人の師匠の触り方には、もちろん共通点もありますが違うところもある。
この触り方が「正解」と言うものは存在しません。
それが面白いところ。
<リハビリの師匠の触り方>
触り方の大切さを最初に教えてくれのは、リハビリの師匠の杉本先生。
理学療法士1年目の頃からお世話になっていました。
師匠は以前のブログの自己紹介でちょっと話に出たスーパーセラピスト。
https://ashi-seitai.com/2023/02/14/1643/
師匠の触り方は、すっぽり包まれる感じ。
あったかい大きな手に自分の身体がすっぽり包まれ、触られた瞬間に安心してしまう。
と同時に緊張が緩んでしまう。
師匠からここでは語り切れない多くのことを学ばせていただいきましたが、その中の一つが触り方。
とにかく、お身体を触って何を感じ取るか。
「なんでそこで持ち手を変えるんだ!?」
持ち手を変える、このちょびっとの感覚刺激すらも余計な感覚になる。
「なんで触っているところを見てるんだ?!手で触っているところは手から感じ取ればいいだろ。そうすれば表情とか他のところが見れるでしょ。」
触っているところから何を感じ取るのか。
どこの何を感じ取るのか。
動かしている時、感覚を与えている時にどう変化しているのか。
セラピストが触っている皮膚や筋肉はもちろん、ベッドと身体の接触面である支持面の変化、四肢の重さ、関節を動かした時の抵抗感などなど。
そして身体のことを把握する触り方。
これが出来ている師匠は、だからこそ失敗がない。
だからこそ安心感、そして『大丈夫感』。
同僚の触り方とはまるで違う。
びっくりするほど違う。
こんな触り方をされたら、それだけで良くなっちゃう。
触り方でこんなにも違うものかと、体感すると違いが分かります。
触り方って本当に大切。
<ボディワークの師匠の触り方>
リハビリの師匠との出会いから6年後。
今度はボディワークの師匠、藤本靖先生と出会います。
藤本先生の扱うものは、筋膜・脳脊髄液・組織の自動運動性・一次呼吸(肺での呼吸は二次呼吸と言われています)。
藤本先生と出会う前に感じていた、筋肉・関節・骨・脳と神経の繋がり、身体と支持面との関係などとはまた別のもの。
今まで僕が感じたことのない世界。
筋膜まではまぁ分かるのですが、それ以外の脳脊髄液・組織の自動運動性・一次呼吸なんてチンプンカンプン。
藤本先生の触り方は、ソフトで繊細。
身体の内側から見られている感覚。
それがイヤな感じは全くしないで、もっと見て!と思っちゃう。
触られている部分からじんわり意識が広がり、気がつくと深い呼吸に気が付く。
そんな不思議な触り方。
初めて教えていただいた時、何を感じたら良いのか見当も付かない僕たちに
「よく分からないものを、あるものと仮定して感じようとしてみる」
とアドバイスをしてくださいました。
一時呼吸・脳脊髄液の流れ・自動運動性。
そういうのがある前提で触ってみる。
そうすることで、「ん?これかな?」と何か手応えを感じる瞬間がある。
手の感覚がその感覚を追いかけてくれる。
面白い!!
気がつくと今まで感じ取れなかった脳脊髄液・組織の自動運動性・一次呼吸が感じ取れるようになっていました。
そして何より、変化を起こすことが出来る部分が増えていました。
テクニック的なことも教わってはいましたが、この触り方が出来ていれば、ぶっちゃけどこを触っても変化を感じることが出来る。
どこを触るか、が重要なんじゃない。
どこの層を感じるのか、が重要なんだ。
と気がつきます。
層と言われてもイマイチピンと来ないかも知れませんが、僕の中のイメージとしては層が一番ピッタリくる感覚です。
受け手が仰向けに海の上に浮いている(と仮定して)、波の表面と身体との関係を見る。(表面の筋膜)
波に身体が揺られて動けているかどうか、そもそも波があるかどうか。(自動運動性・一次呼吸)
が表層。
少し深くに入っていって。
身体の中の水分が回っているかどうか。(脳脊髄液)
各内臓の繋がりが感じられるか。(深いところの筋膜)
そこから少し海の深いところまで自分を沈めてみて、そこから感じ取れるもの。
藤本先生は、現実にあるものを感じる。
「気」や「エネルギー」といった、実物がないものを感じとるわけではない。
と言っていますが、実際は間(あわい)などの実態のないものも扱いますw
要するに実際に感じ取れるものは、目には見えなくても全てあるものだ。
ということなんだと思います。
なのでちょっとスピリチュアルな部分もあるのかも知れません。
とにかく、触り方次第で目にみえることはもちろん、目に見えないところすらも感じ取ることが出来るのです。
施術した結果がその場でリアルタイムに分かる。
これって絶対に良い方向にしか行かないハズ。
<それでも上手くいかない人もいる>
どんなに触り方を研究していっても上手くいかない人に当たることもあります。
お客さんにもよるんですね。
筋肉をグイグイ押してほしい、揉みほぐして欲しいのに。。。
全然動いてないんじゃない?なんだか怪しい。
こんなんで本当に良くなるの???
などなど、こんな風に思われていると、全然変化が起こらないこともある。
相性があるんでしょうね。
僕の場合はまだまだ未熟なので、純粋に僕の力量が足りていないということも考えられますし、師匠だったら上手くことも多々あるでしょう。
触り方、まだまだ精進です。
この分野にはきっとゴールはないような気がします。
僕もまだまだ成長していきますが、師匠方も僕の成長スピードよりも早く上に上がっている。
追いつこうと思ってもその差は広がるばかり。
でも同じ方向を向いて高みを目指す同士。
そういった先人の方々のおかげで僕も頑張れています。
最後はよく分からない、僕が頑張ります宣言になってしまいましたが、触り方はそれだけ奥が深い。
そしてセラピストとして、探究のしがいがある分野です。
触り方が9割。
どんな触り方が良いか、それは人それぞれ。
自分の触り方を見つけていく終わりのない旅です。
これが面白いと思えることはラッキーなことだと思っています。
こんな話を分かってくれる方は、ほんの一握りだと思いますが、たまにはこういうのをアウトプットしたくなったので書いてみました。
次回以降は足について、身体についてのお話に戻ろうと思いますので、今後ともよろしくお願いします。
長文失礼しました。
それではまたっ!